一日の疲れを癒すお風呂。ゆっくりバスタブで体を温めると明日も元気に過ごせそうな気分になりますね。
そんな愈しスペースであるお風呂場はもっとも高齢者の方が事故を起こす確率の高い場所でもあるのです。滑りやすさをケアするだけでなく、いろんなポイントから、バスタイムをもっと快適にするためのワンポイントをご紹介します。
1. まずは在来かユニットか
【在来工法とは】
壁や床をモルタルで下地をしたうえにタイルなどで仕上げ、浴槽を据え付ける工法です。工事中に養生期間が必要だったり、仕上がっても使えるのは翌日以降などのデメリットがありますが、ユニットバスでは不可能な形状や寸法に仕上げることが可能です。
【ユニットバスとは】
工期が短く、防水性が高いのはユニットバスです。もともとユニットバスが入っているお宅であれば2日間で取替えが可能で、設置したその日から使って頂けます。ただし、各メーカー、商品によって寸法などの規格が決まっていますので、特別な寸法を必要とする場合は検討の必要があります。
2. もちろん入口はバリアフリー
ユニットバスでは主流になりつつありますが、出入り口の段差はゼロが理想です。一段下がった床への踏み込みは身体状況によっては滑りやすくなりますし、将来、介助者に付き添ってもらって浴室に入る為にシャワーキャリー(車いす)を利用する可能性が出てきます。デイサービスなどのお風呂を利用するのではなく、いつまでも自宅のお風呂に入りたいと思う方は、早いうちから検討されてはいかがでしょうか?
3. 入口の幅は広くとりましょう
せっかく浴室の改修をするのであれば、入口の幅は出来るだけ広くとってください。上記でもあるように、シャワーキャリー(車いす)で浴室に入る場合や、介助者に支えてもらってお風呂に入る場合、入口が狭いと入りにくかったり、ひどい場合は入れなかったりします。浴室内のスペースを有効に使って入口を広くとるには、引戸がおススメです。
4. 床は滑りにくい素材で
古い在来の浴室は、表面がつるつるしたタイルを貼っていることが多いです。そういったタイルは石鹸はもちろん、水に濡れただけでも滑りやすくなってしまいます。ユニットバスの場合はどのメーカーも滑りにくい床をとりいれていますし、在来工法の場合は滑りにくいタイル、床材がありますのでそれぞれのお客様の条件にあったものを選んで頂けます。また、冬場でも冷たくなりにくいということもポイントです。
5. 浴室で使用する補助用品との関連性も重要です
浴室内で使われることが多いのがシャワーチェア、移乗台などです。例えば、シャワー水栓の取付け高さはシャワーチェアに座ったときに無理にかがまずに使える高さにしたいですね。移乗台を使う場合も、楽に座れる高さの浴槽かが大きな問題です。もちろん、補助道具を使わなくても使いやすい高さを相談して決めていきます。

6. 浴槽のまたぎ高さ
浴槽に入るとき、洗い場の床と浴槽の底の高低差が大きければ大きいほど膝を曲げる動作を伴うので、入浴が大変になります。したがって、浴槽の深さはもちろん、在来の場合は浴槽を埋め込む深さも大切です。また、一旦浴槽の淵に腰をかけて入る方法もありますので、その場合は座り易い高さにするのが良いでしょう。
7. 浴槽は深さだけでなく大きさにも注意!
浴室を改修するとき、せっかくなら出来るだけゆったりと入れる浴槽にしたいですよね。しかし、ただ大きければ良いというものではありません。足を伸ばして浴槽に届かないくらいの長さだと、何かの拍子に体が沈みこんでしまう恐れがあります。人それぞれの体型によって理想的な浴槽の大きさ、形状は変わってくるので、家族の皆様の意見を聞いたうえでご提案をさせて頂きます。
8. 気温のバリアフリーが重要です
バリアフリー=床の段差をなくすだけではありません。私たちが重要に感じているのは「気温の差」です。
日本の家屋は普段生活している部屋しか暖める設備が整っていないことが多く、それに加え湯船に入る習慣があるので、他の国に比べて浴室内での事故が多発しています。その一番の原因が気温の差。暖かい場所から寒い場所へ移動すると体がゾクッとすることがありませんか?あれは心臓に負担がかかっている証拠なのです。なので、震えながら浴室内に入り、さらに熱〜い湯船に入って大きな温度差が生じると心臓に大きな負担がかかります。この負担を無くすために、浴室内の温度のバリアフリーが重要です。
9. 手すりの取付け位置はよく考えて!
手すりの取り付け位置、形状はよく考える必要があります。例えば、ひとつの動作に対して1本の手すりをつけていると、どんどん手すりが増えていって手すりだらけになってしまうことも…。浴槽に入るための手すり1本にしても、人それぞれの動きによって縦型がよいのか横型がよいのか様々です。浴室の広さ利用者の動作などをみたうえでご提案をさせて頂きます。













